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2017.6.9のニュース
山形でミサイル避難訓練 住民らが手順確認
弾道ミサイル飛来を想定した住民避難訓練で、うずくまって身を守る住民=9日午前、山形県酒田市 |
北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイルの発射を受け、政府や山形県などが9日、日本海沿いの同県酒田市で弾道ミサイル飛来を想定した住民避難訓練を行った。情報伝達や避難の手順を確認するのが狙いで、住民ら約550人が参加した。
午前10時半すぎ、住民らは防災行政無線の放送や、携帯電話に届いたメールでミサイル発射の一報を確認。適切な避難先を自分で選び、小学校などに足早に移動した。屋内への避難が間に合わないと判断し、畑の中にうずくまって身を守った人もいた。
参加者の主婦(63)は「ミサイルの脅威を自分の問題として考えるきっかけになった。訓練だけで終わり、現実にならないでほしい」と話した。
昨年8月と今年3月には、ミサイルが秋田県沖の日本海に落下。山形県の吉村美栄子知事は4月、「万が一の場合にも対応できるようにしたい」と訓練の実施を表明していた。
政府による同様の訓練は秋田県男鹿市や山口県阿武町で既に行われた。
http://www.sankei.com/smp/photo/daily/news/170609/dly1706090009-s.html
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ミサイルどう備えたら 九州初、大野城市が避難訓練 10分で着弾、困惑も
北朝鮮が弾道ミサイル発射を繰り返す中、福岡県大野城市で4日、九州の市町村で初となる弾道ミサイル落下に備えた住民避難訓練があった。政府の各自治体に対する訓練要請を受けた措置。ただ、当然ながら日本にミサイルが飛んできたことはなく、発射から着弾まで10分程度しかない。自治体や参加者からは戸惑いや疑問の声も上がる。
午前9時半、同市の大利小校庭に約200人の住民が集まった。県警の担当者はこう注意した。「爆風で車ごと飛ばされる恐れがある」「万が一、近くに落下した場合は口、鼻をタオルで押さえて」
某国から長距離弾道ミサイルが発射され、全国瞬時警報システム(Jアラート)の発射情報後4分で日本の領海に着弾する-。訓練は、こんなシナリオで行われた。開始と同時に、Jアラートを受信すると自動的に鳴る「ホワーン」という独特な音の国民保護サイレンが響く。次いで「訓練。訓練。ミサイルが発射されたもようです。頑丈な建物や地下に避難してください」とアナウンス。
参加者はまだ動かない。1分後、「ただちに避難。ただちに頑丈な建物や地下に避難してください。ミサイルが落下する可能性があります」。この第2報を受け、住民は建物の陰と、校舎の中の二手に分かれて避難を始めた。
だが、走る人はいない。走れないお年寄りも多い。車いすを中学生が押す姿もある。建物の陰に集まった人からは「かくれんぼみたい」。市職員が「皆さん、身をかがめて頭を守ってください」と叫ぶ。
北朝鮮は早朝5時台に発射することが多い。「どうせ本当にミサイルが落ちたら助からん。やっても無駄。運命に任せるしかなかよ」と82歳の女性が言う。池田慶司さん(68)の感想は「訓練は現実味がなかった」。同市の田代崇憲危機管理課長は「訓練に100パーセントの正解はなく、手探りで進めていくしかない」と話した。
政府は4月、各都道府県の危機管理担当者を集めて訓練実施を求めた。4日は山口県阿武町も同様の訓練があり、9日には山形県酒田市、12日には福岡県吉富町と新潟県燕市が予定する。だが、「地方の市町村でミサイル落下を想定した訓練を計画するのは難しい」(福岡県の防災担当者)といった声もある。
日本大の吉富望危機管理学部教授は「経験したことのない事態のため、初歩的な訓練になるのは仕方がない」とした上で、こう強調する。「弾道ミサイルは発射から着弾までの時間が極めて短く、自治体の職員が避難誘導などできない。住民は自分の力で身を守るしかない。その意識を植え付ける訓練としては、意味は大きい」
2017/06/05付 西日本新聞朝刊
https://www.nishinippon.co.jp/sp/nnp/f_sougou/article/333293/
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