Thường thì người thân không muốn công khai sự việc, khi có một người trong gia đình bị tử vong do áp lực công việc.
Đây là một trường hợp đặc biệt, vì gia đình muốn công khai sự thật để kêu gọi: Nhật Bản cần thay đổi cách làm việc.
Lấy nguyên về từ trang thuộc Đại học Tokyo.
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2017年5月16日
高橋まつりさんの死は人ごとか 東大OGの過労死を巡って
2015年12月、電通の新入社員だった高橋まつりさんが長時間の過重労働を苦に、自ら命を絶った。だが現在、この事件を受けても東大生には「自分は過労死をしないから大丈夫」「激務でも自分なら大丈夫」と根拠のない自信を持つ傾向が少なからず存在するのではないか。「彼女の死はあくまで例外的な出来事だから」。就活を控えた東大生の一人がぽつりと口にした言葉から、その根拠なき自信が透けて見えるように感じた。東京大学新聞社は母親の高橋幸美さんや関係者の方々に高橋まつりさんがどんな東大生だったか、どんな思いで電通に就職したのか話を聞いた。高橋まつりさんの境遇は、就活を控えた学生にとって果たして人ごとの話だろうか。
(取材・福岡龍一郎、石原祥太郎、久野美菜子)
「根性無し」ではない
高橋まつりさんは04年、静岡県にある中高一貫校に授業料免除の特待生として入学した。クラスメートには比較的裕福な家庭で生まれ育った学生が多く、東大を目指しているような同級生は、ほぼ皆無だったという。その中で高橋まつりさんは母子家庭という経済的に恵まれない自身の環境をばねにして、勉強に打ち込んだ。
優秀な成績が評価されて6年間特待生の権利を維持し、授業料は全額免除。「そんなに意欲があるなら、東大を目指したらどうか」と周囲の先生が助言をするほどの頑張りようだったという。
高校に進級すると、先生たちによって「まつりプロジェクト」と名付けられた補習授業が放課後に組まれ、高橋まつりさんは予備校に行くことなく、高校で地道に勉強を続けた。10年の春、同校から東大を受験するのは高橋まつりさん一人だけという状況の中、期待やプレッシャーを全て背負い、文Ⅲに現役合格を果たす。
東大に入学するとラクロス部のトレーナー、『週刊朝日』編集部でのアルバイト、経済的に恵まれない中学生に勉強を教えるボランティアなど多忙な学生生活を送る。大学3年の時には文部科学省と中国政府からの奨学金を獲得することで金銭的問題を解決し、中国へ1年間留学に出かけた。
在学時代から高橋まつりさんをよく知る友人は、彼女の性格をこう説明する。「明るくて社交的。責任感もある。部活もすごく一生懸命で、指示されたことはしっかり最後までやり抜く子だった。過労死をした彼女は根性がない、なんて誰にも言うことはできないと思う」
憂える母に「自分なら大丈夫」
大学3年の時、就活が始まると不動産、商社、証券、広告、新聞社など高橋まつりさんは幅広い業種を視野に入れ、将来像を模索した。OB・OG訪問も各社行う中、コミュニケーション能力や文章力など自分の長所を生かせると広告代理店の電通に強く心引かれた様子だったという。
各企業の選考が始まると最初に電通から内定を獲得し、高橋まつりさんは他企業の選考を途中辞退して入社を決断。だが、母親の高橋幸美さんはその決断を応援できなかったという。「インターネットで電通の評判を調べると激務であることが真っ先に出てきました。91年に電通社員だった大嶋一郎さんが過労死した事件も知りました」。心配して「他の企業にしたら?」と声を掛けたが、高橋まつりさんの意思は既に決まっていた。「過去に電通で過労死事件が起きていることをまつりは知っていました。けれど、その上で『激務でも、自分なら大丈夫』と自信を持っていたのだと思います」
「新人研修は課題も多く、結構大変」。電通に就職を決めた後、高橋まつりさんはそんな言葉を漏らすこともあったが、基本的には前向きな気持ちで研修や仕事に取り組んでいた様子だったという。だが入社6カ月後、「会社を辞めたい」という内容のメールが高橋幸美さんのもとに届く。その頃、研修期間が終わった高橋まつりさんの仕事量には際限がなくなり、残業で早朝の4~6時に退勤することが日常茶飯事となっていた。
「まつりは電通を辞める際の資料としてメールやメモなどを残していました。そこから分かったのは、まつりはずっと黙って我慢を重ね、最後に自殺を踏み切ったわけではなく、人事部、上司、同僚と社内のいろいろな人に相談をしていたことです。助けてほしい、と必死に声を挙げていました。まつりは母親である私にだけは心配させまいと悲観的なことを伝えておらず、今はあの子を助けてあげられなかった後悔しか残っていません」
パソコンに保存されていたメールには高橋まつりさんのこんな記述が残っている。「電通にすごく入りたくて入った。けれど、自分がここまで消耗して、それと引き換えにキャリアを積もうとはもう思わない」
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事件の遺族代理人であり、過労死問題の専門家である川人博弁護士の話
一般的に、過労死の事件が社会に広く知られる事例は極端に少ない。遺族の多くが事件を公表することを望まないためだ。匿名でも公表を避けたいという方が多い。しかし今回の事件は、高橋まつりさんの名前も写真も全て公になった。「事件は本当に起こったんだ」という衝撃が日本に走り、働き方改革に対する人々の危機感が変わった。
今、高橋まつりさんとよく似た状況が日本の職場に広がっている。多くの人、特に若い世代が過労で体を壊し、命を落としている。これは電通だけで起きた特殊な事件ではない、ということを学生に伝えたい。日本の社会全体に蔓延(まんえん)している問題の、氷山の一角として捉えられる。
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東京大学新聞社は五月祭2日目の5月21日(日)16~18時、「新しい働き方」を考えるシンポジウムを開催します。詳細は下記リンクからご確認ください。ご登壇者への質問も募集しています。
質問募集
第2部のパネルディスカッションでのトークテーマとして、読者の皆さまからの質問を募集します。時間の都合上、頂いた質問の一部しか取り上げられない場合があります。
http://www.todaishimbun.org/takahashi_matsuri20170516/
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